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≪ラ・カンパネラ基礎知識≫


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【 ラカンパネラ基礎知識 】のまとめ 〜これを読めばすぐわかる〜

「ラ・カンパネラ」とはどんな旋律か?
「ラ・カンパネラ」という名前について
「ラ・カンパネラ」の旋律を作ったのは誰か?

リストの5つのラ・カンパネラについて

パガニーニによる大練習曲集第3番嬰ト短調ラカンパネラ S141-3 [※MIDI]
パガニーニによる超絶技巧練習曲集第3番変イ短調ラカンパネラ S140-3 [※MIDI]
パガニーニの「ラカンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲 op.2 [※MIDI] *未完成*
パガニーニの「ラカンパネラ」と「ヴェニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲S700@
パガニーニの主題による大幻想曲 第2版S700A


「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」と「パガニーニによる大練習曲集」
「パガニーニのラカンパネラの主題による華麗なる大幻想曲」と「パガニーニの主題による大幻想曲」
フジ子・ヘミングについて



















それは今のわたしを作り上げた元凶
そしてピアノを弾く誰もが憧れる旋律

もしこの曲に出逢っていなければ私は一生
クラシックの魅力に目覚めはしなかったろう…

この“鐘の音”は初めて聴いた数年前から
ずっと私の中で鳴り響いて止むことは一秒もなかった…

他学科であるにもかかわらず
大学のピアノ練習室にひきこもり授業をサボっては
一日8時間は当然にして毎日狂ったように
夜10時までピアノを弾いていた…

それはまるでピアノに目覚めるのが遅すぎた時間を
やっきになって取り戻そうとでもするかのようだった…

私はまだ演奏中にピアノの弦を切ったことはないけれど
初めてその弦が切れる日はこのラ・カンパネラを弾いている時で
おそらく後半の小節に存在する“激しくオクターブ”の瞬間だろう
【嬰ニ】の2本が“逝く”と思われる…

そして現在…なおもわたくしはこの曲に執着している
4年の月日を経てやっとカタチになってきた“我がラ・カンパネラ”には
いつか誰かの心に響いてくれる日は来るのだろうか…

願わくば… どうかわたしの鳴らすこの“鐘”が
これから夢に挑もうとするアマチュア達の大きな力となりますように…


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 どんな旋律?■■■

ズバリ、こんな旋律↓↓↓
ピアノ [※MIDI]
ヴァイオリン [※MIDI]
 ※ラ・カンパネラの主題だけをピックアップしたものです。


耳に残る美しい短調のワルツ(正確には6/8)です。
この主題(↑の旋律)を中心にして、次々と華麗なる変奏が展開されてゆくわけです。

そして、これをみごとに弾きこなすには「器用さ」「正確さ」「機敏さ」を極限まで高める必要があります。
リストのラカンパネラ…ピアノに限って言えば、
などなど、、、
むずかしい奏法が盛りだくさんな難易度最上級の曲だからです。

時としてこの曲は危険がつきまといます。
明らかに不適切な指使いや、無理なオクターヴを反復しようものなら、すぐに腱鞘炎になります。
身体だけではなく精神的にも、ピアノの初心者がうかつに手を出すと、自信喪失に陥る場合もあるのです。

楽譜を開くのであれば、相当の覚悟を必要とします。
32分音符によって埋められ真っ黒に染まった五線譜を見たあなたは、
まず最初、軽い眩暈を覚えるかも知れません。(→おおげさ





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 名前について■■■

英語で「ベル(Bell)」のことです。
つまりカネのことです。カネと言っても“金”ではなく“鐘”です。
しかもただの“鐘”ではなく、“小っちゃい鐘”です。

イタリア語でCampanella(カンパネラ)と書きます。

campana(カンパーナ)”はの意味で、 “campanella(カンパネラ)”は小さな鐘を意味します。

教会で鳴らしている洋風の鐘 や お寺で鳴らしている和風の鐘、
鈴、風鈴、木魚の横に置いてある「♪チーン〜♪」も、すべてカンパネラです。
よーするに、「鐘」が付けばイタリア語で「カンパネラ」なわけです。
ま、ほんとは大っきい鐘は「カンパーナ」なんですがね…。 もっと正確にいえば、カンパーナっていうのは「吊り鐘」、「金管楽器のベル」、 「シンバル中央部のドーム部分」を言うようです。 古い時代の鐘(ベル)は、金属板を折り曲げて作られていました。 「カンパーナ」は6世紀ごろから使われ始めた言葉で、語源はギリシャ語の【 kampto(折り曲げる) 】、 または【 kampoulos(折り曲げられた) 】に由来しています。


 ―カンパネラの話に戻ります―

めんどい法則はとばしますがイタリア語は名詞の頭に“La(ラ)”を付けるのでLa campanella(ラ・カンパネラ)になります。 ちなみにイタリア語での正しい発音は「ラ・カンパッラ(※アクセントは【ネ】)」ですが、 日本語で書く時は「ラカンパネラ」が正解です。声に出して言うのであれば、 カンパネッラと発音してもいいかもしれません。それはちょうど、英語になると プロフェッショナルな発音をする帰国子女のような感じですかな(笑) でもノートにそれを記す場合、「ラ・カンパネッラ」と書くのはちょっと変だと思います。

よって「apple」は「アップル」と書くし、「la campanella」も「ラ・カンパネラ」と書くのが普通なのです。
すなわちラ・カンパネッラと書くことはアポォと書くのと同じことですので、
知ったかぶって「カンパネッラ」と書くのはやめましょう。ニッコロ・パガニーニもやめてね(;´д`)ノ"



ちなみに、
“お寺にある鐘”と“教会にある鐘”はどちらも“鐘”でありそして“宗教”ですが、 面白いことに音も慣らし方も違います。お寺の鐘は、木で鐘の外側を叩いて鳴らします。教会の鐘は、金属で、鐘の内部を叩いて鳴らします。 そのため、音が「ゴーン〜」と「カラーン〜」で違うのです。 パガニーニやリストの時代のイタリアにあったのはやはり“教会の鐘”だと思うし、 そもそも彼らの作曲した「ラ・カンパネラ」の旋律は「♪〜ゴーン〜♪」でも「♪〜チーン〜♪」でもなく、 「♪〜カラーンコローン〜♪」なイメージだと思うので、“あなたが演奏中に頭の中に思い描くべき鐘”は、 結婚式の教会などで鳴っているような鐘を想像するのがよろしいかと思います。






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 作った人は誰か?■■■

作曲したのはパガニーニ(ヴァイオリン曲)で、 編曲したのがリスト(ピアノ曲)です。
(※イタリア民謡だという説もある)

原曲はニコロ・パガニーニの作曲したヴァイオリン協奏曲で、
私達が日常耳にしている「ラ・カンパネラ」は、 彼にあこがれたフランツ・リストがピアノ用にアレンジしたものなのです。

むかぁし昔、あるところに、鬼がいました(笑)多くの伝説を残したヴァイオリンの鬼才。 イタリアのヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニ(Nicolo Paganini 1782/10/27-1840/5/27)です。

顔は毛むくじゃらで蒼白、その指はクモの足を思わせ手足がみょうに細長く、 見た目の気味悪さや黒い衣装を好んで着ていたこともあり、まさに「悪魔」のような容貌でした。 その上さらに、彼は「魔力を伴うような魅力的な旋律」、「目もくらむような超絶技巧」や「誰にも思いつかない奏法」などを持っていたので、 「彼は悪魔に魂を売ってあの技巧を手に入れた!」と噂さるほどでした。

しかし人々は、彼をそのように恐れはしたものの、忌み嫌っていたわけではありません。
演奏中には失神するレディたちが続出し、演奏後には会場はいつも大音量の「拍手」と「ブラーヴォ」に包まれるのです。
当時のヴァイオリンにおいて彼の右に出るものはなく、ヨーロッパ各地でパガニーニ・フィーバーが巻き起こりました。
パガニーニの演奏会のチケットは高額なのにもかかわらずいつも完売。
まったく関係ない商品なのに、「パガニーニ」という名を付けただけで売れるというありさまです。

「ラカンパネラの主題」は、そのスーパー・スター「パガニーニ」が
教会の建物の上部に取り付けられていた鐘が鳴るのをヴァイオリンで表現したものなのです。

そして、

彼のヴァイオリンはそれだけに留まらず、多くの作曲家達に影響を与えました。
ベートーヴェン、ショパン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ラフマニノフ….etc

今でこそ"鍵盤の王者"、または"鍵盤の魔術師"などと言われている
若き日のフランツ・リスト(Frantz Liszt 1811-1886/7/31)もまたその一人でした。

ウィーンでパガニーニの演奏を初めて聴いた彼は、
パガニーニの“神技的で華麗なるヴァイオリン演奏”に衝撃を受け、
ひと目もはばからず興奮してこう叫びました。

「僕はピアノのパガニーニになる!!そうしなければおかしくなりそうだ!!!」

それからというもの練習室にひきこもり、一日の半分をそこで過ごすようになったフランツ・リスト。
もともと幼少の頃から演奏能力がズバぬけていたはずの指を、
さらに超絶化し『ピアノのパガニーニ』を目指したのです。
そして、毎日ピアノの猛練習に明け暮れ、超絶技巧の世界にのめり込んでいった彼は、
やがて≪パガニーニのラカンパネラの主題による華麗なる大幻想曲op.2≫を作曲しました。

…そう、、、「ラカンパネラ」は、
リストが「ピアノのパガニーニ」を目指して作られた最初の作品だったのです。




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 5つのラ・カンパネラ■■■ UP!!

当サイト「旋律の果て月の館」は、今日までフランツ・リストのラカンパネラは3つだとして来ました…。
ところが、最近になって私は、自分の愚かさに気付かされることになりました…○│ ̄│_
フランツ・リストが作ったラ・カンパネラはぬわぁぁぁんとぉぉぉ

全部で5つあります( ̄□ ̄;)!!ぎゃぼー

深い…、、、深いぞラカンパネラ…奥が深すぎるぞラカンパネラ…orz
つーか、リストよ…おまえ、どんだけパガニーニのラカンパネラ好きだったねん!!


 では、情報を追加したので見直してください。(※まだ完成してませんので、みなさん、情報提供お願いします<(_ _)>


みんながよく耳にする「ラ・カンパネラ」は、最後(5番目)に作られた≪パガニーニによる大練習曲第3番嬰ト短調ラ・カンパネラ≫です。
他のは、一部のマニアな人でなければ聴いたことのないラ・カンパネラだと思います。
以下は5つのラ・カンパネラの表です。[名称]をクリックするとそれぞれの解説に飛びます。

名称調 原曲作品
番号
献呈演奏
時間
出版
備考
パガニーニの「ラカンパネラ」の主題
  による華麗なる大幻想曲
イ短調
(A minor)
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲
第2番 第3楽章op.7
・S420
・R231
・Op.2
約20分 1834 一番最初のラ・カンパネラ
パガニーニによる超絶技巧練習曲集
  第3番ラカンパネラ
変イ短調
(A♭minor)
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲
第1番 第3楽章op.6
&第2番 第3楽章op.7
・S140-3
・R3a

クララ 6分前後 1838 パガニーニ・エチュード初版
パガニーニの「ラカンパネラ」と
  「ヴェニスの謝肉祭」の主題による
  大幻想曲
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲
第2番 第3楽章op.7
&ベネツィアの謝肉祭op.10
・S700@


1845 パガニーニの「ラカンパネラ」と
「ヴェニスの謝肉祭」の主題
による大幻想曲の初版
パガニーニの主題による大幻想曲 パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲
第2番 第3楽章op.7
&ベネツィアの謝肉祭op.10
・S700A


1845 パガニーニの「ラカンパネラ」と
「ヴェニスの謝肉祭」の主題
による大幻想曲の改訂版
パガニーニによる大練習曲集
  第3番ラカンパネラ
嬰ト短調
(G♯minor)
パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲
第2番 第3楽章op.7
・S141-3
・R3b

クララ 5分前後 1851 パガニーニ・エチュード改訂版
※この表は、ラ・カンパネラの作られた順番(古い順)で並んでいます。


変イ短調
 と .
嬰ト短調
は、譜面の調号は違いますが、実は同じ鍵盤を使います。
それは、 変イ(A♭)(   ラ♭   )嬰ト(G♯)(   ソ♯   )も同じ音だからです。
      \/

もうひとつ、

ベニス(ヴェニス)/Veniceは、ベネツィア/Veneziaの英語読みです。
つまり、《ヴェニスの謝肉祭》も《ヴィネツィアの謝肉祭》も同じことです。
実際のパガニーニのヴァイオリン曲は《ヴィネツィアの謝肉祭op.10》と記述されていますが、
フランツ・リストの3番目、4番目のラカンパネラで使用されている曲タイトルは《ヴェニスの謝肉祭》としています。

表を見て分かるとおり、5つのラカンパネラに共通することは、 どれもパガニーニの 《 ヴァイオリン協奏曲 第2番 ロ短調 op.7 》の第3楽章 が元になっているということです。 以下のMIDIは私が作ったものです。ぜひ参考にしてください。

ヴァイオリン協奏曲 第2番 第3楽章 ロ短調 ラカンパネラ op.7 [※MIDI]

フランツ・リストはこの旋律を元にして以下、5つのラカンパネラを作りました。

@パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲
Aパガニーニによる超絶技巧練習曲集第3番変イ短調ラ・カンパネラ [ MIDI]
Bパガニーニの「ラカンパネラ」と「ヴェニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲
Cパガニーニの主題による大幻想曲
Dパガニーニによる大練習曲第3番嬰ト短調ラ・カンパネラ [ MIDI]
└→※作られた順で並んでいます(;´д`)ノ"

なお、Aの「パガ超のラ・カンパネラ」にはパガニーニの「ヴァイオリン協奏曲第1番第3楽章op.6」、 BとCにはパガニーニの「ベニスの謝肉祭」のテーマも使われています。

ヴァイオリン協奏曲 第1番 第3楽章 ニ長調 op.6 [※MIDI]

パガニーニ作曲の《ヴェネツィアの謝肉祭op.10》のMIDIはまだ作ってないのですが、 ショパンがそのテーマを元にして作曲した「パガニーニの思い出」なら作ってあります。 聴いてイメージしてください。 パガニーニの思い出/ショパン [※MIDI]
└→MIDI by パガニーニによる超絶技巧の世界より

まず最初に@を作り、続いてAを作り、そして@に「ベニスの謝肉祭」の主題を加えてアレンジしたBを作り、それをまたさらにアレンジしてCを作り、 最後にAを簡単にした我々のよく知るところのDを作ったというワケです。

フランツ・リストは間違いなくわたくしショパン三世と同じ熱烈なる「ラカンパネラマニア」であったことは言うまでもなく、火を見るより明らかです(笑





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 パガニーニによる超絶技巧練習曲集とパガニーニによる大練習曲集について■■■

名前の頭にくっついている“パガニーニによる”っていうのは、原曲がパガニーニのヴァイオリン独奏曲を編曲したものだからです。 パガニーニの作曲したヴァイオリン協奏曲は、現在、第6番まで見つかっており、 リストの《ラ・カンパネラ》はどれも、そのうちの第1番または第2番が原曲となっています。 パガニーニは、自分の作品や自分の編み出した技巧が他人に盗まれるのを恐れ、一日に一回演奏したものは、決して二度弾かなかったといいます。 自分の演奏会でのオーケストラに渡す楽譜さえも、開演数時間前のリハーサルの時に見せたかと思うと演奏が終わるとともに全て回収したという記録が残っているほど、徹底しています。 リストはパガニーニのヴァイオリン曲をピアノ曲へとアレンジする時、自分の記憶を頼りにせねばならず、ずいぶん苦労したのではないかな。

 ●パガニーニによる超絶技巧練習曲集/Etudes d'Execution Transcendante d'apres Paganini
 ●パガニーニによる大練習曲集/Grandes Etudes de Paganini

この2つの曲集は専門家の間では≪パガニーニ・エチュード≫と呼ばれ、前者を≪パガニーニエチュード・初版≫、後者を≪パガニーニエチュード・改訂版≫としているようです。 フランツ・リストが作った6曲からなるこの『パガニーニ・エチュード』は、初版と改訂版では大きく異なります。 初版の方は改訂版に比べ桁違いの難易度を持っており、 あのホロヴィッツに『パガニーニ・エチュード初版はリスト本人以外、演奏不可能である!』と言わしめたほどです。


パガニーニ・エチュード作品
初版パガニーニによる超絶技巧練習曲集S140
改訂版パガニーニによる大練習曲集S141

[ パガニーニによる超絶技巧練習曲集 ]  [   パガニーニによる大練習曲集   ]


つまり「初版の方の曲集(パガ超)を弾いた」ということは歴史的快挙であり、むしろギネスに載ってもおかしくないほどすごいことなんです。 レスリー・ハワード、ニコライ・ペトロフ、大井和郎…、、、世界でたったの3人だけが、この曲集を弾いたのです。わたくしショパン三世も、いずれこの中に入る予定です(爆)

(´,_ゝ`)プッ≪鬼火≫が弾けるだぁ?(゚Д゚)ハァ?
(´,_ゝ`)プッ≪超絶技巧練習曲集≫を10曲全部弾けるだぁ?(゚Д゚)ハァ?
(´,_ゝ`)プッ≪パガニーニによる大練習曲集≫を6曲全部弾けるだぁ??(゚Д゚)ハァ?(byまじゃ風)

貴様ら( ̄□ ̄;)!!≪パガニーニによる超絶技巧練習曲集≫を6曲全部弾いてみろっつぅのっ!!!(力説)!!!!
ハァハァハァ…、、、フゥ〜ふぅぅ〜…ピタリ。

ちなみにどちらの曲集も、当時、天才女流ピアニストと言われていたシューマンの妻・クララに献呈されています。 フランツ・リストはどんな想いでこれを彼女に渡したのでしょうか。挑戦状のつもりで?それとも、自分と同じニュータイプ(※ガンダム用語)と超絶技巧の世界を共感するため? そして受け取ったクララは、これらをすべて弾けたのでしょうか。「やっぱり弾けないわ」とあきらめたのでしょうか?弾けたけど「共感できないわ」とクシャクシャに丸めたのでしょうか? 私はそればかり気になって、夜も眠れません(嘘)

さて、

その曲集の中の一つ≪ラ・カンパネラ≫も、当然、パガ大とパガ超では難易度が桁違いです。 一般のピアニストがぽろぽろ弾いているラ・カンパネラは、なんと簡単な方のラ・カンパネラなのです。 しかも、リストが作った≪ラ・カンパネラ≫は実はもうひとつあって、それはさらに超絶なバージョンだというからたまらない! オーマイガっ( ̄□ ̄;)!!


ラカンパネラのレベル比較



 



■パガニーニによる大練習曲集第3番嬰ト短調ラ・カンパネラ
■パガニーニによる超絶技巧練習曲集第3番変イ短調ラ・カンパネラ
■鐘の主題による華麗なる大幻想曲


ころで、

フランツ・リストの作品の中には、似ている名前のものがいくつかあります。
しかし、どんなに名前が似てようが性格もレベルもまったく別のものだということを今すぐここで理解して下さい。


ピアニストの小菅優が弾いたリストの≪超絶技巧練習曲集≫と、
≪パガニーニによる超絶技巧練習曲集≫全然違うものです。

そして、ここまで読んで来られた人はすでにお気づきの事と思いますが
≪パガニーニによる大練習曲集≫と、
≪パガニーニによる超絶技巧練習曲集≫同じものではありません。

哀しいことに…いや、憎むべきことに、このパガ大もパガ超もまるで同じものであるかのように扱われているというのが、 今の世の現状なのです。 ネット検索においても、「パガニーニによる超絶技巧練習曲」と「パガニーニによる大練習曲」がぐちゃぐちゃに勘違いされ、混在してしまっています。 たぶんこれは、利益のみを追求する堕落した企業が、“大練習”よりも“超絶技巧練習”の方が、 宣伝向きな響きを持っているためにこのように記述するのであり、世の中には フランツ・リストの知識のないあふぉ企業、またはホームページ作成の担当者に無能な人が多いためだとわたくしは推測します。 “パガ大”と“パガ超”を一緒にしないでいただきたい!少なくともクラシックファンは! 店員はとくに、“超絶技巧練習曲集”と“パガニーニによる超絶技巧練習曲集”を一緒にしないでいただきたい! やつらがあふぉなせいでパガ超=パガ大?という間違った情報が、世にはびこってしまいました。 しかしフランツ・リストをこよなく愛しているクラシックファンにとって、これはまさに憤慨モノデス! テロ攻撃モノデス!軍法会議モノデス!

アマ〇ンよ、よく聞け…、、、いいか……
フジコ・ヘミングは《パガニーニによる超絶技巧練習曲の第3番》は弾いちゃいない! 《パガニーニによる大練習曲の第3番》じゃーーーっ!!…ピタリ。…もっと詳しく言いましょうか? 変イ短調ではなく、嬰ト短調だぁぁぁーーっっ! S.140じゃなくてS.141じゃ! フジコファンなめんな!リストファンなめんな!ラ・カンパネリアンなめんな! “大練習”よりも“超絶技巧練習”と書くほうが

インパクトあるからって、
堂々と書くなー!
(てめぇらの血はなに色だぁーーッッッ!!!)




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 「パガニーニのラカンパネラの主題による華麗なる大幻想曲」と「パガニーニの主題による大幻想曲」

また新たに発見してしまったフランツ・リストのラカンパネラ…、、、。
大いなる喜びと驚きの他に、、、…もうひとつ…、、、不安が。
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル…、、、、
ハイ名前が似まくってます(;´д`)ノ

「ベニスの謝肉祭」という言葉が付くだけでいいじゃないか。
なぜ “華麗なる” を取るんだ!!

しかも、
≪パガニーニの「ラカンパネラ」と「ベニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲≫の改訂版
である≪パガニーニの主題による大幻想曲≫にはなんと
 “「ラカンパネラ」と「ベニスの謝肉祭」” までもが省略されているし…。

はぁ〜…やめてくれ…。。。

…っていうか、うぉいっ!!! 
“パガニーニの主題” って、」カプリースの第24番のことだぞ?!!
勘違いするじゃないかぁーーー!!

なぜ彼=フランツ・リストは、こうも我々を苦しめるのでしょうか…、、、○│ ̄│_
まぎらわしい曲タイトル、ほんと大杉ぃぃぃぃ( ̄ロ ̄lll)





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