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≪音楽系トリビア全集≫
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No.011
ピアノの鍵盤は昔、白と黒が逆だった
昔の“鍵盤楽器”はそもそも
“ピアノ”ではなく“チェンバロ”ですが、
その頃の鍵盤の色は白と黒が逆でした。
これは「白鍵につかう材料の“象牙”が高価で貴重だったため」といわれていますが、 他にも、「黒い鍵盤が多い方が女性の白い指が際立って美しく見えるから」という説もあります。 今のピアノが白と黒逆になった理由は、文明が進むにつれ白鍵部はプラスチックなどで代用できるようになり、 弾くときに見やすい「白鍵の方が黒鍵より多いピアノ」が主流になったからだそうです。
ちなみに現代には、象牙によく似た感触の素材があります。 ヤマハは“ニューアイボリー”、カワイは“ファインアイボリー”という名の素材をそれぞれ開発しました。 私はどちらの感触も好きじゃありません。なんだかツメが引っ掛かるような感じがして怖いです。白鍵に使う象牙はやはり本物に限ります(;´д`)ノ それはきちんと手入れをしないと茶色く黄ばんでいくので手入れがたいへんなのですが、そっちの方が好きです。
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No.012
【 ハッピーバースデートゥユー 】は
保母さんが幼稚園児のために作った曲
誰もが知ってる誕生日を祝う曲…『Happy Birthday to You』。
原曲は『Good Morning to All』という曲で、これは1893年に“マイルドレッド(Mildred J. Hill)”という女性が
幼稚園児のために作った旋律でした。歌詞を付けたのは妹の“パティ”でした。
≪GOOD MORINING TO ALL≫
Good morning to you
Good morning to you
Good morning dear children
Good morning to all
⇒
⇒
⇒
≪HAPPY BIRTHDAY TO YOU≫
Happy birthday to you
Happy birthday to you
Happy birthday dear "NAME"
Happy birthday to you
姉は1916年(57歳)、妹は1946年(78歳)に死んでいます。
そしてなぜか、もうとっくに50年以上経つというのに、未だこの曲には著作権があります。
彼女らの妹・三女“ジェシカ”がこの曲を“Clayton F Summy Company”という音楽会社から出版して著作権を確保したのはいいものの、 その会社が買収され、その買収した会社もまた買収されたり、合併したり、著作権法が変わったり…を何度も繰り返しては、 さまざまにその著作権が渡り歩いていくうちに、作曲者でもなんでもないのに、現在では “タイムワーナー”という会社が2030年までもってるそうです。
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No.013
【 交響曲第0番 】という交響曲がある
『交響曲第0番 ニ短調』は、1869年にアントン・ジョセフ・ブルックナー(1824-1896)によって作曲されました。 この作品は、世の中にボロクソに評価されてまったく売れず、ブルックナーもそれを認め、 その後、彼が生きている間は一度も演奏されませんでした。 交響曲第1番よりもあとで作られた曲だというのに、 ブルックナー自身が自分で『交響曲第0番』と名付けたのでした。
ちなみに彼の作品の中には“第0番”の他にも、
なんと“第00番”というのもあります。
『習作交響曲第00番 へ短調』です。
←『交響曲第0番 ニ短調』とは違います
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No.014
『ヴェクサシオン』という、840回も繰り返す曲がある
エリック・サティの曲に、「ヴェクサシオン(
VEXATIONS
)」というのがあります。
その意味は
「嫌がらせ」
。普通に弾けばただの1分前後で、52拍ほどの短い曲。
【ヴェクサシオン】=【テーマ】+【変奏T】+【テーマ】+【変奏U】 という構成です。
ヴェクサシオン(52拍 = 13小節/♪ = 40) [※MIDI]
(1分18秒/2KB)
├
テーマ [※MIDI]
(19/1KB)
├
変奏T [※MIDI]
(19秒/1KB)
└
変奏U [※MIDI]
(19秒/1KB)
ところが、この楽譜には重要なコメントが…。
≪この旋律を連続840回演奏したいならば、無限の時間と静寂を準備して、
自由に体を動かすのも許されないということもまた覚悟しておかねばならない≫
まぁ、どこにも『840回繰り返せ』とは書いてませんが、つまり『840回弾けるもんなら弾いてみよ』と書いているのです。
この文章があるせいでヴェクサシオンは、「世界一長い曲」として
ギネスブック
に載っています。
頭がおかしくなる。
ストレスたまる。
トイレに行けない。
かゆくてもかけない。
ケータイに出れない。
聴く人が飽きる。
弾く人も飽きる。
見る人はあきれる。
回数を忘れそう。
睡魔との闘い。
時間の無駄。
馬鹿。
聴くとわかりますが、ずいぶんとゆっくりな曲です。調もはっきりせず、なんと11個の音を使う不協和音の嵐です。 もしもこれを一人で840回も繰り返したら …どうなるか予想がつきます…。非常に悪い予感がします。(右表参照
ちなみに、
世界初演は1963年9月9日のニューヨーク前衛音楽祭で、 10人のピアニストがかわるがわる演奏し、 その日の午後6時から次の日午後12時40分まで弾いたそうです。 さらに2004年5月5日放送の「トリビアの泉」でも紹介され、 実際に3人のピアニストが交替で演奏したところ、やはり全て弾き終えるのに18時間18分かかっています。
ぬぅぁあぁ( ̄□ ̄;)!!サティめっ!!
魔法使いサティと呼んでやるぅぅぅぅ
□
ヴェクサシオン―Wikipedia
□
ヴェクサシオンを詳しく研究をしているサイト(※英語/⇒楽譜も手に入る
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No.015
ベートーヴェンはコーヒーがメッチャ好き
「1杯のコーヒーで私の朝は始まるのだ!(゚Д゚#)ゴルァ!!」
└→ベートーヴェンの言葉(※「(゚Д゚#)ゴルァ!!」は含まず
彼は、すさまじいまでのコーヒー好きで、召使いには豆60個という高濃度で作らせていたというほどです。
とにかく、コーヒーを飲むのが楽しみだったといいます。そういえば…
わたくしもコーヒーを飲む時はブラックで、しかも濃いのを飲みますねぇ…すんごい眠れなくなりますが。
ベートーヴェンと同じく、字も汚いので、やはりわたくしは彼の生まれ代わりではないかと(;´д`)ノ…(⇒あふぉ
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No.016
シューベルトは『魔王』を弾く時、インチキを使って弾いた
シューベルトは魔王の伴奏をする時、たまぁに、
右手の3連符を楽譜通りに弾かず、2連符で弾いていたらしいです。
やっぱり疲れますからね、この曲は(´∀`:)
なお、
“疲れた手首を休めるための場所”でしょうか、
そんなのがこの楽譜には2箇所あります。
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No.017
ハイドンは、危うく「カストラート」にされるところだった
≪交響曲の父≫という異名をもつヨーゼフ・ハイドンは子供の頃、
少年合唱団に入っていましたが、その声があまりに美しかったため
女王マリア・テレジアに目を付けられ、“カストラート”にされそうになったという逸話があります。
カストラートとは、睾丸を切除して男性ホルモンの分泌を止め、
少年の声変わりを防いで、その美しい声を保つというものです。
少年達はもちろん、それがどういうことなのかわからないので、
親が許可を出して(裏で金もらって?)、去勢を行います。
まぁよーするに、小学生でもわかり易く説明すると、
「声のためにチンチン切っちゃう」って話です。(⇒コンパクトにまとめ過ぎた衝撃発言
しかしハイドンの父親がすさまじい剣幕で
(゚Д゚#)ゴルァ!!
と異を唱えたので、
なんとかハイドンはカストラートにならずにすんだというワケです。(⇒「息子のチンコは俺が守る!」
とにもかくにもハイドン、『交響曲のカマ』にならなくてよかったよかった…。
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No.018
【 4分33秒 】という、なんと休符だけのピアノ曲がある
みなさんはアメリカの作曲家ジョン・ケージ(1912-1992)の「4分33秒」という曲を知っているでしょうか。
それはなんと
“休符だけの曲”
です。楽譜も実際に存在します。
“休符、聴衆のざわめき、蓋の音、服のこすれる音…、すべて音楽だ”
という 考えで作られたそうな。
33秒、2分40秒、1分20秒の3つの楽章からできており、
演奏者はピアノの蓋の開け閉めだけで曲の始まりと終わりを示します。
ホール内では蓋の開け閉めの音がするだけで、
演奏者はいつまでもピアノの音を決して鳴らさず
何も知らない聴衆は不安になり、当然ざわめきだすが、
やがて、ピアノの最初の音を聴こうと静かに耳を澄ませるようになり、
聴衆はそれらの音(休符)を聴くようになっていくという音楽。
初演(?)は1952年8月29日、
ディビット・チュードアというピアニストがニューヨークで弾きました。
以下の動画はオーケストラによる演奏です。実はこの【 4分33秒 】は
正確には“ピアノ曲”ではなくて、どの楽器で演奏してもよいそうです。
ちなみに、4分33秒を秒換算すると273秒ですが、これは、絶対零度(マイナス273℃)を指し、 物質の運動が完全に止まる(沈黙する)数字を指しており、 『ジョン・ケージはこれをも意図したのだ』 という人がいますが、ジョン・ケージ本人が「なんとなく4分33秒にしただけだ」と言っているので、 本当にただの偶然のようですが、何とも不思議なことです。
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No.019
【 別れの曲 】は最初、とんでもなく速い曲(Vivace)だった。
あらゆるピアノ作品の中でも名曲中の名曲『別れの曲』。
実は作曲者であるショパンは、この曲の速度を最初、
“Vivace(めっちゃ速く)”
と指定したそうです。
その後、だんだん速度指定を遅くしていって、最終的に今の
“Lento ma non troppo(ゆっくり、でもやりすぎず)”
となり落ち着いたのでした。
ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポでの演奏については、
近年このテンポで練習曲風に弾くピアニストもごくわずかだがいるようです。
ちなみにショパンはこの曲を「自分の作った中で最も美しい旋律」だと言い、
弟子がこれを弾いているとき隣で聴いて感きわまっていたといいます。
それはショパンエチュード第三番op.10-3。『別れの曲』という名は日本だけの通称。
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No.020
ヴェルディVSトスカニーニ
アルトゥーロ・トスカニーニ(1867-1957)
は楽譜に非常に忠実な学生でした。
チェリスト時代の彼は、オーケストラの曲を練習中に、指揮者に間違えを指摘されてしまいました。
するとトスカニーニはすかさず、
「でも楽譜にはこう書いてありますよ」
と反論しました。
実際に楽譜はトスカニーニの言うとおり記述されており、間違っていたのは指揮者の方でした。
というかその指揮を振っていたのは作曲者自身でもあったワケですが…。
その人は…ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル…偉大なるイタリアオペラの作曲家、
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
これはよーするにどーゆーことかと申しますと…、
楽譜の間違いを作曲者みずからが宣言した
ことになり、
とどのつまり、世紀の大巨匠が学生達の前で大恥をかいたことになります(笑)
ちなみにトスカニーニは20世紀の最も偉大なる指揮者の一人。
日本では「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー」、「ブルーノ・ワルター」とともに「三大巨匠」と呼ばれるほどすんごい指揮者。
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