これはトリビアの泉で、金の脳を獲得したほどの情報なのですが、
クラシックには、「指揮者が倒れる」という指示の記載された楽譜があります。
それはドイツの作曲家マウリツィオ・カーゲル(1931〜)が
自分の50歳記念コンサート用に作曲したという室内アンサンブル曲、
《Finale》。
この《フィナーレ》は約20分程度の曲で、演奏終了5分前に
指揮者が倒れます(笑)
しかも楽譜には「倒れる」だけでなく、細かい指示があって…
「 突然の痙攣に襲われたように硬直し、肩に力をいれ、
指揮棒を持った右腕は上にして、左手でネクタイを緩め、
心臓のあたりを軽く押さえる。やがて、
譜面台を掴み倒して、真後ろに頭を向けて倒れる 」
…だそうである(笑(笑(笑
指揮者が苦しみだして、倒れたあと、“指揮者無し”のまま最後まで楽団員のみで演奏を続けるのだという…。
まるで、演劇を見ているようでもある( ̄□ ̄;)!!
ちなみにカーゲルはドイツの作曲家と言われていますが、
彼の故郷はアルゼンチンのブエノスアイレスです。
日本で、カーゲルの《フィナーレ》を指揮したのは、
今のところ唯一、飯森範親だけだそうである。
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