ハイドンの交響曲第60番 ハ長調 《うかつ者》です。
ヴァイオリン奏者がみんな、本番中にうかつなことをしてしまいます(笑)
最終楽章のフィナーレあたりで自分の楽器の調律が合っていないことに気付き、
なんと、いきなり演奏をやめて調弦を始めるのです。
この間、指揮者は完全無視!
やられた指揮者は暇です。がんばれ指揮者!
…と応援したくなりますが、実はこれはこういう曲なのです(笑)
巨匠フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが、フランス喜劇作家「ルニャール」という人のオペラ
≪うかつ者≫のために作ったBGMで、全6楽章で構成された交響曲です。
演奏の途中でヴァイオリン奏者たちがみんな"うかつにも"調弦を始めるのは、
物語の主人公「レアンダー」のうかつさを表現するためであり、
決してオーケストラがみんなで指揮者をイジめてるわけじゃないんです(笑)
よくアンコールなどで演奏されている曲だそうです。
あの小澤征治も《うかつもの》、やりました。
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