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■ “銀河鉄道の夜”の《カンパネラ》


【 銀河鉄道の夜 】は、故・宮沢賢治の童話作品。
過去になんども映画化やアニメ化がされており、知らない人はほとんどいない。

その中にカンパネラが存在する。
主人公・ジョバンニの親友、カムパネルラである。

それは、70年以上も前に作られた作品なので
campanellaをカムパネルラと表記してもおかしくない時代。

宗教色の強いこの物語は、2人の少年…ジョバンニとカンパネラが
列車に乗って銀河を旅するファンタジー。






そして旅の終わりは、
カムパルラが“天”へ還り、ジョバンニが“地”へ帰ることで締めくくられている。

やがてジョバンニは一人目覚めると、
心優しいカムパルラがザネリを助けようと川に飛び込み、溺れてしまったことを知るのである。


さて、
これを、“たんなる自己犠牲愛を描写した物語だ”、と判断するのは浅はかなことである。

この作品は宮沢賢治の妹“とし”が亡くなったことをきっかけに作られた物語。
“ジョバンニ”は作者である「宮沢賢治」自身であり、
“カムパルラ”は愛する彼の妹・「宮沢とし」であるということを知っておかねばなるまい。

彼女が亡くなったあと、彼は列車で傷心旅行をしている。
ぜひ、その辺の彼の心境を悟ってもらいたい。






〜参考〜
宮沢賢治の見た夢〜銀河鉄道の夜〜
『ウィキペディア』検索―銀河鉄道の夜―



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