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■《相対音感》 《絶対音感》 《完全音感》 について
みなさんは『
相対音感(そうたいおんかん)
』というものをご存知でしょうか。
英語で
「Relative Hearing/リレイティヴ・ヒアリング」
または「Relative Pich/リレイティヴ・ピッチ」
と書きます。
“最初に与えられた音”と“次に与えたらた音”の「音階での位置関係」を認識する能力。
「音高を相対的に知覚できる能力」のことで、
“基準となる音(または音階)”さえ与えられれば、
聴いた音を“それに合わせたドレミの音程”で言える感覚のことです。
相対音感は、音楽をやってる人であれば
何の努力もなしにいつの間にか自然と身につく感覚。
カラオケで“原曲キー”でないと歌えない人がいます。
彼らには『 相対音感 』がありません。
悲しいかな、キーが一つでも違うと、
曲の音程が取れずに終わってしまうのです。
―相対音感をもっているカラオケ大好き人間なショパン三世の場合、
―今やキーの高さ(移調など)は自由自在。変わった瞬間、、、
―止まることなく瞬時に歌っている音程を合わせられます( ̄▽ ̄)ゞエヘン
― ちなみに、ハモれるようになったのは
―ピアノをやるようになってすぐの頃(<どうでもいいって
相対音感は訓練を重ねれば年齢と関係なく身につく能力と言われてますが、 習得するスピードや到達レベルには個人的資質が強く係わっているようです。 音楽専門機関で訓練を重ね慣れてくると、和音を構成する音を正確に当てることも可能になります。 特に声楽などのように、移調が頻繁に行われる科目や、器楽、弦楽などの作音楽器を演奏する人、 ピアノなどメロディーを奏でる楽器を演奏する人には、身に付いていることがあります。
正確な“ド”は
この音
であり、
ドレミファソラシド
となるはずだが、
「
この音
が“ド”だよ〜」と言われたら、
その音を“ド”とした場合の【ドレミファソラシド】は
これ
になる。
…というのがすぐに分かる感覚が
“相対音感”
です。
ピアノの調律師はみな、この感覚を鍛えます。
真中の[ラ]を440Hzとして、
他の87個の鍵盤の音を平均律に合わせていくわけです。
ピアノの調律師さんたちは相対音感があるので、
音叉(おんさ)一本あれば良いわけです。
7つの音程の関係が
「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音〜」
になっていれば、それはつまり、
ドレミファソラシドの関係になり、
【ドレミファソラシド】に聴こえます(⇒意味わかる?
例えば、楽譜の調号に♯が一つありるとします。(⇒いつも[ファ]には♯がつく
「ド・レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド」と弾いて見てください。
ハイ、気付きましたね。【ドレミファソラシド】には聴こえませんね?
では今度は「ド・レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド」の音だけを使って、
順番だけをかえていってみましょう。
「レ・ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド・レ」→「ミ・ファ♯・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ」→「ファ♯・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ♯」→…
【ドレミファソラシド】に聴こえる順番を見つけましたか?
きっとそれは
「ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ♯・ソ」
だと思います。
その時7つの音程の関係が
「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音〜」になっているので、
【ドレミファソラシド】に聴こえる
わけです。
ちなみにこれは“ソ”から始まる(ソ=ド)【ドレミファソラシド】を使用する曲であり、
もしそれが長調ならソ長調…いや、ト長調です。(※“ソ”は日本音名で“ト”だから。
ドレミファソラシド⇒ハニホヘトイロハ
♯0=♭0
C
ドから始まる【ドレミファソラシド】/ド=ド
┗ ハ長調
♯6=♭5
C♯(=D♭)
ド♯(レ♭)から始まる【ドレミファソラシド】/ド=ド♯(レ♭)
┗ 嬰ハ長調(=変ニ長調)
♯×2
D
レから始まる【ドレミファソラシド】/ド=レ
┗ ニ長調
♭×3
D♯(=E♭)
レ♯(ミ♭)から始まる【ドレミファソラシド】/ド=レ♯(ミ♭)
┗ 嬰ニ長調(=変ホ長調)
♯×4
E
ミから始まる【ドレミファソラシド】(ド=ミ)
┗ ホ長調
♭×1
F
ファから始まる【ドレミファソラシド】/ド=ファ
┗ へ長調
♭×6
F♯(=G♭)
ファ♯(ソ♭)から始まる【ドレミファソラシド】/ド=ファ♯(ソ♭)
┗ 嬰へ長調(=変ト長調)
♯×1
G
ソから始まる【ドレミファソラシド】/ド=ソ
┗ ト長調
♭×4
G♯(=A♭)
ソ♯(ラ♭)から始まる【ドレミファソラシド】/ド=ソ♯(ラ♭)
┗ 嬰ト長調(=変イ長調)
♯×3
A
ラから始まる【ドレミファソラシド】/ド=ラ
┗ イ長調
♭×2
A♯(=B♭)
ラ♯(シ♭)から始まる【ドレミファソラシド】/ド=ラ♯(シ♭)
┗ 嬰イ長調(=変ロ長調)
♯×5
B
シから始まる【ドレミファソラシド】/ド=シ
┗ ロ長調
それに対し、
『
絶対音感(ぜったいおんかん)
』というものがあります。
英語で
「Absolute Hearing/アブソリュート・ヒアリング」
または「Absolute Pich/アブソリュート・ピッチ」
と書きます。
基準の音を与えられることが無くても、
耳で聴いた音をドレミで言える人の感覚のことです。
基準となる音がすでにその人の頭の中に“絶対的な音”
として存在しているため、ドレミが分かるのです。
「缶にスプーンをぶつけてみた…あ、 [シ] だ。こっちの缶は[ミ]の音だ。」
「…む!あのハエは [ソ] の音で飛んでいる!!」
「(゚Д゚#)ゴルァ!! [ファ] の音で俺のあたま叩くなー!」
「あぁ〜…今日の雨は不協和音で気持ち悪い…。」
「あの暖房機が [レ] の音出すから、音程とりづらいわ…(ノ-T;)シクシク」
…のようなことができます。
絶対音感を持ってない“通常の人”には、到底理解できない世界です。
たとえば自然界に存在する音…「物がぶつかる音」、
「雨の音」や「風の音」すらもドレミで聴こえます。
普通の人が“色を判別する”のと同じように、
“音の高さ”がドレミで判別できちゃうんです。
幼児期に適切な指導や訓練を受けることで身に付くと言われますが、
いつになっても身に付かない人もいれば、生まれつき持っている人もいます。
ですが、必ずしもその能力がプラスに働くとは限りません。
この能力が最大に役立つのは楽譜を作る(耳コピ)ときです。
音楽をやる者にとって、これはまさにうらやましきこと限りなし(;´д`)ノ
もしも今の私にこの能力があったなら、毎日がウハウハでした。
世の中に存在するあらゆる曲たちを片っ端から楽譜化し
自分の指で弾きまくってたことでしょう。
しかし、才能というのはいつも、
それを臨む者に必ずしも与えられはしないのです…orz
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